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幼児の通信教育比較。3人の子を持つ親の経験から見えてきた、教材の選び方(前編)
更新日:2019年11月8日
3児のワーキングマザー、クラブ代表です。
共働き家庭の学習の強い味方「通信教育」。30年前に自分が通信教材をやっていた頃に比べて、選択の幅もずっと広がっています。 ここ数年の私自身の体験をもとに、子供たちにどのように通信教育を選んだらよいか、共有したいと思います。
「自分が習わせたい教材」よりも「子供が楽しんで取り組む教材」 まず、一番上の長女(6月生まれの4歳年少)の通信教育歴です。 1歳10か月(4月)~2歳9か月 ももちゃん(ポピー) ※1年先取り 2歳10か月~3歳9か月 きいどり(ポピー)+Z会幼児コース(年少) ※1年先取り 3歳10か月~現在 まなびwith(小学館)+Z会幼児コースの昨年のやり残し分 年中までは、まなびwithで決定。年長以降は本人のやる気を見ながら継続検討。

なぜポピーからまなびwithに変えたかというと、一つは、1年先取りしていた「きいどり」が、2~3歳児では早すぎる内容、扱いが難しい教材が増えてきたため、先取りをやめたという経緯があります。(先取りについては次回取り上げます) また、「ももちゃん」の時のキャラクターが好きだったのに、「きいどり」になってキャラクターが変わり、好きではなくなってしまったというのもありました。そして、Z会の教材は、親である私自身が習わせたい内容であったものの、キャラクターが当人には魅力的でなかったらしく長女の食いつきは今一つ。「キャラクターのはまり具合」が、意外にもまなびwithが一番だということが、お試し教材を比較してわかったのです。
このように教材を渡り歩きしてわかったこと。それは、親が教材の方針が気に入ったからといっても、あるいは「うちの子は自然体験が好きだから、体験系が多い教材がいいに違いない」などと推測で判断しても、子供が楽しんで取り組める教材でないと意味がない、ということです。もちろん親として、「〇〇の教材だけは嫌」「タブレットより紙の教材(もしくはその逆)」といった、譲れないポイントがあるならそれを守るのは全く問題ありませんが、教材の雰囲気や方針など、親の好みに固執しすぎず、親として許容範囲の教材から子供に選択権を与える必要があるのではないでしょうか。
お試し教材の取り寄せは必須。先入観で判断しない! 上記にある通り、子供の食いつきを見るのに一番役立つのは、資料請求、特に「お試し教材」です。我が家の場合、一度通信教育の見直しをということで、増税前の9月に「こどもチャレンジ」「ポピー」「Z会」「まなびwith」を取り寄せ、キャラクターが気に入るかどうかを重視する長女が選んだのが「まなびwith」でした。
意外だったのはしまじろうでおなじみのこどもチャレンジに、それほど食いつきがよくなかったということです。なぜなら、ビデオでは「しまじろうのわお!」が大好きで、メインキャラクター名を全部言えるほどにはまっていたのです。ところが、実際に手を動かす教材では、こどもチャレンジよりもまなびwithの文房具キャラクターのほうが気に入ったようです。「ビデオで〇〇が好きだから」「〇〇のおもちゃが好きだから」と判断せず、お試し教材を必ず取り寄せることをお勧めします。
きょうだいでも各人にあったものを選ぶ 「紹介キャンペーンをやっているから」「お兄ちゃん、お姉ちゃんが楽しんでやっていたから」と、下のお子さんには選択肢を与えずに上の子と同じ通信教材を与えていませんか?もしそうなら、ぜひ下のお子さんにも、一度は上記の「試して選ぶ」過程を経験させることをお勧めします。なぜなら子供によって、好みも選ぶ基準も異なるからです。さらに、育った環境によって、何が必要なのか、そもそも通信教材が何歳から必要なのかが異なる、というのが、3人きょうだいの親としての経験です。
例えば我が家の場合、3人目はまだ0歳児なので何か与えることはしていませんが、真ん中の長男(もうすぐ2歳半)には、冊子の教材の代わりにトイサブ(知育おもちゃのレンタルサービス)を利用しています。その理由は、冊子の教材で学べることの中で、
・生活ルールは姉と行動していれば身についてきた
・文字の読み方も、姉が読んでいるのをまねしている中で身につきつつある
・はさみやのりも、姉と一緒に使っていたら姉の時より早く使い方を覚えた
ということ、またおもちゃはこの年齢ではユニセックスで姉のおさがりも多く、長男だけのための何かをしてあげたいと思い、トイサブに行きつきました。実際、真ん中の子の年齢に合わせてレンタルをすると、前後1~2歳程度の年齢の子が遊べるおもちゃが届くので、長女も大喜びで活用しています。
紙の通信教材は、長男は早くても来年度(2~3歳児)からはじめれば十分かと思っています。どの教材を選ぶか、だけでなく、生まれ順による学びの過程の違いや、選ぶ基準も子供によって差があるでしょう。例えば我が家の場合、前述のとおり長女はキャラクター大好き、おもちゃもキャラクターで選びます。一方長男は、おもちゃ屋さんなどでの行動を見る限りでは、遊びの内容をより重視している(例えば車・電車ならキャラクターでなくてもよい。むしろ本物に近いほうが好き)ようで、おそらく今後、通信教材を選ぶときの選び方の違いにも出てくると思われます。
さらに、特に年齢が近いきょうだいで受講する場合、上の子や下の子も一緒に教材を読む機会が多くあります。同じ教材を何回も見ることで上の子もより定着を高めるほうがいいのか、それとも違う教材で同じような課題でも違う出題から学ぶほうがいいのか、子供の特性やきょうだい構成、家庭の方針によって検討したほうがよいでしょう。こどもチャレンジなど、付録が多い講座の場合、繰り返し使える付録が重なるのをどうするか?というのも検討事項としてあります。
次回に続きます。